企業人事担当者に聞く

グローバル化が進む現在のビジネスシーンで、英語は必要不可欠のツールとなりつつあります。ここでは、そういったグローバル化を進めている企業の人事担当者の方にインタビュー。就職・転職の採用シーンで光るTOEIC®Testスコアや、実際の仕事の現場で必要とされる英語力レベルについて語っていただきました。

TOEIC®特にスコア基準は設けていませんが、目を引くのはTOEIC®Testスコア730以上。実際のビジネスの現場で使える英語力レベルならより高評価に結びつきます。

【プロフィール】

人事業務としては社員全ての教育関連全般をまかされており、若手世代に対する人材育成、各種研修の窓口、新卒採用、新人教育など幅広く手がける。IT技術力と英語スキルの更なる向上が現在の育成課題。

【株式会社NTTデータビジネスブレインズ】 http://www.nttd-bb.com

日本板硝子株式会社の100%子会社「日本板硝子ビジネスブレインズ株式会社」に「株式会社NTTデータ」が資本参加することにより2003年9月1日設立された。永年にわたり日本板硝子株式会社のIT中核企業として培われたシステム構築のノウハウと、NTTデータの高い技術力が融合。従来の日本板硝子株式会社向けの業務に加え、法人企業へのビジネスも拡大している。また、自社パッケージソフト主力製品「Pandora-AX」をはじめとする帳票システムは、注目のグリーンITソリューションとして高い評価を得ており、広く官公庁から法人企業まで顧客層を広げている。2006年、日本板硝子株式会社が世界有数のガラスメーカー・ピルキントン社(イギリス本社)をM&Aにより統合。親会社のグローバル化加速に伴い、その活躍の舞台は世界に広がりつつある。
【写真】 総務部長の鹿野一彦氏と熊谷氏

御社では英語重視の動きや変化は見られますか?

2006年の親会社、日本板硝子株式会社と英ピルキントン社の統合により
業務おける英語の必要性が著しく高まりました。

一方の親会社で最大顧客でもある日本板硝子株式会社が2006年にイギリス本社のピルキントン社をM&Aによって統合しました。ピルキントン社の本社はイギリスで、欧州、北米、アジア、南米など世界中に拠点があり、全ての共通言語は英語となります。
2006年の統合後から、当社では日本固有のシステムとピルキントンのグローバルなシステムをジョイントさせていくプロジェクトが始まり、現在も進行中です。したがって、海外出張や英語会議が頻繁に行われるようになり、業務における英語の必要性が著しく高まりました。
業務を円滑に進めるためには、外国のメンバーとも、うわべだけではない深い信頼関係を築けるコミュニケーション能力が必要とされています。英語力もその重要なファクターのひとつ。現場では、自分の意志を自分の言葉で伝えられる実践的な英語力が求められており、社内ではその育成が急務となっています。

御社ではどのような英語力育成の取り組みをされていますか?

ECCの受講費用負担(6割~全額)やLMS導入といった学習支援、
社内でのTOEIC-IPテストの実施などを行っています。

業務上最優先で英語スキルが必要と認められた社員については、会社が費用負担してECCのレッスンを受講してもらっています。それ以外の社員にも、「自発的に英語に取り組みたい」という意思を掲げた社員には、ECCの各種レッスン費用を会社が6割負担。他にも同校のLMS(学習管理システム)「新オンラインTOEIC®Test対策講座600」の導入といった学習支援を行っております。
2008年春からは社内において年3回TOEIC-IPテストを開催。社員が気軽に受験できる環境を整えました。評判は上々で、2年で全社員の8割が受験。1/3がTOEIC®Testスコア50点以上アップを達成しました。また、TOEIC®Testスコアを6つのゾーンに分け、それぞれのレベルに応じて、管理職や英語育成担当者による育成計画や達成度指標として活用したり、資格取得祝金制度と連動させて一時金の支給を行ったりしています。
最近ではこういった支援が社員の自発的取り組みにつながり、各事業部でレベル別の英語サークル活動や勉強会実施といった活動が盛んに行われるようになりました。

TOEIC®Testを導入された理由は? また、御社での必要スコアは?

TOEIC®Testは結果が数字に出るので社員の成長を確認することが可能。
業務が行える目安はTOEIC®Testスコア600以上と仮定しています。

TOEIC®Testは社員の英語力を測る指標として導入しました。我々が確かめたいのは、社員の英語力が成長しているのかどうか。TOEIC®Testの場合、結果がスコアで数字化されるため、学習の進捗状況をはっきり確認することができます。
特に必要スコア等は設けていませんが、当社では「限定されたIT業務において通訳なしで仕事が実行できる目安はTOEIC®Testスコア600以上」と仮定しています。また、「英語中級者=TOEIC®Testスコア600~700」を社員のボリュームゾーンとするための啓発活動に取り組んでいくことが社内で浸透しつつあります。

新卒・中途採用の場面で TOEIC®Testスコアの基準を設けておられますか?

特にスコア基準は設けていませんが、730以上は目を引くことになるでしょう。
ただ、実践的な英語力が伴わなければあまり評価には結びつきません。

採用においては特にTOEIC®Testスコア基準は設けておりません。また、採用においてスコアが低いから不利、TOEIC®Test を受けてないから不利ということは一切ありません。とはいうものの、TOEIC®Testスコア730以上の保持者は目を引くことになると思います。業種がITという専門領域ですし、当然、IT業界での適性が一番の採用基準ではありますが、TOEIC®Testを受けておけば少しでも有利に働くケースはあるかと思われます。
しかしながら、スコアが高ければ高いほど有利というものではなく、新卒採用であれば旅行や留学による交流経験、経験者採用であれば英語による実務実績や海外出張経験といった、英語コミュニケーション能力有りと判断できる材料の方が重視される傾向にあります。スコアがそれほど高くなくても英語でコミュニケーションできるなら有利に働きますし、逆に高得点であってもそれが机上のものであればあまり評価に結びつかないことが考えられます。

TOEIC®Testスコアや英語力レベルは昇進や異動、人事評価に影響しますか?

直接的には影響しません。しかし、英語が必要な部署の社員は、
コミュニケーション能力の1つとしてプラス評価につながることは間違いありません。

直接的には人事評価と英語力は切り離されて考えられており、基準などは設けられておりません。しかし、英語が必要な部署の社員にとっては、ビジネスに不可欠なコミュニケーション能力に英語力は含まれてきます。したがって、年度考課の際など、間接的・直接的に評価に反映されることになります。
ただ、当社では、英語力をマイナス評価の理由とするのではなくプラス評価につながるものとして、自発的英語学習への動機付けとなるよう取り組んでいます。例えば、昨年と比べて英語力を向上させた場合は達成度に対して評価しますし、資格取得祝金制度と連動させた一時金の支給も行われます。

御社の英語力育成に対する次なる施策をお聞かせください。

2つの親会社のグローバル化による要望に応えるため、業務や語学育成を目的として、
海外グループ企業の拠点へ社員長期滞在などを検討中。

日本板硝子株式会社だけでなく、もうひとつの親会社である株式会社NTTデータのグローバル化も進み、その両方の要望に応えていかなくてはなりません。また、「IT業界のグローバル化のモデルカンパニー」として同業他社からも注目が集まっています。
世界に通用する真のITパートナー企業となるべく、更なる技術力向上に加え、海外とのコミュニケーションを円滑化し、より良い提案活動を目指す。それには、英語のコミュニケーション能力の育成が大前提なのです。
そのためには、現在の英語力育成努力を継続するのはもちろんですが、リーディングカンパニーを親会社に持つ強みを活かし、グループ企業の海外拠点へ社員を派遣する等の施策を検討中です。英語しか使えない環境に身をおき、その国の文化的背景を吸収しつつ業務経験を積んでいく。そんな機会を社員に提供することによって、グローバルなビジネススキルを社内に取り込んでいくのが狙いです。

株式会社NTTデータビジネスブレインズの【必要TOEIC®Testスコア&英語力】

採用シーンでの
必要スコア&英語力は?
  • 特に基準はないがTOEIC®Testスコア730は目を引く
  • 英語によるコミュニケーション能力やIT実務経験は有利に働く
社内で評価される
スコア&英語力は?
  • 通訳なしでも限定された業務であれば行える目安はTOEIC®Testスコア600
  • 社員の英語力ボリュームゾーン目標はTOEIC®Testスコア600~700
  • 自分の言葉で自分の意志が伝えられる英語コミュニケーション能力が求められる

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